AI - INTERNATIONAL The word “Ai” is a name of Japanese color taken from a deep-blue flower named Ai.

ベルギー・日本友好150周年記念 ノエ・乾 ヴァイオリン・リサイタル Noé Inui Violin Recital

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 変ホ長調(Beethoven: Violin Sonata No.3 E flat major Op.12-3) シュルホフ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番(Schulhoff: Sonata for Violin and Piano No.2) ヤナーチェク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 変イ短調(Janáček: Sonata for Violin and Piano A flat minor JW VⅡ/7) ラヴェル:ヴァイオリンとピアノのためのソナタト長調(Ravel: Violin Sonata in G major) シマノフスキ:夜奏曲とタランテラ(Szymanowski: Nocturne and Tarantella Op.28)

ピアノ:マリオ・ヘリング(Piano: Mario Häring)ヨーロッパの伝統を一身に体現する天才ヴァイオリニスト

2016年6月11(土)19時開演(18時30分開場)東京文化会館 小ホール アクセス:JR上野駅(公演口)/東京メトロ上野駅(銀座線・日比谷線7番出口)/京成線 京成上野駅正面口 料金:¥4,500 学生¥2,500 ※25歳以下、当日要学生証提示 (全席自由) 東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650(休館日を除く10:00-19:00) 主催:藍インターナショナル (問:03-6228-3732 平日10:00-18:00) 後援:べルギー大使館 協力:テンポプリモ 東京文化会館チケットサービス チケットぴあ  0570-02-9999(Pコード:284-657 ローソンチケット イープラス

ヨーロッパで人気沸騰!若き名匠たち。

ノエ・乾の魅力は、切れ味鋭い技巧もさることながら、いかにもフランコ・ベルギー楽派の直系らしいジューシーきわまりない美音にある。
それが、ヴィルヘルム・ケンプの系譜を引くドイツ楽派直系のマリオ・ヘリングと出会った時、官能的なほどの蠱惑と確固たる構成美を兼ね備えた名デュオとなった。
2012年のフランクなど、母国ベルギーの大先輩、ウジェーヌ・イザイもかくやと思わせる超名演であったが、現在、最も権威ある音楽賞の一つ、ICMA国際クラシック音楽賞へノミネートされている『アイデンティティ』という彼等の新しいCDアルバムこそ、それを超えて激しく魅力的だ。
第一次大戦と前後10年をテーマとして選曲がなされ、作曲家たちの生きざまと自分たちの存在証明を掛けて見せたシアトリカルなコンセプトが素晴らしい。
2010年以来、実に5年振りとなる東京のリサイタルは、マリオ・ヘリングとの共演が実現し、『アイデンティティ』からの選曲が中心に据えられている。
しかし、ヨーロッパを沸かせる彼等のこと、工夫は尋常ではない。
ベートーヴェン28歳の気宇溢れるソナタ第3番(ドイツ)に始まり、ひしゃげたモダニズムが炸裂するシュルホフのソナタ第2番(チェコ→ドイツ)、どこかオリエンタル・ムード漂うヤナーチェク傑作ソナタ(チェコ)で前半を折り返し、ジャズ風味を利かせたラヴェルの瀟洒なソナタ(フランス)を経て、ハイテクニック、ハイテンションの頂点たるシマノフスキの「夜想曲とタランテラ」(ポーランド)のクライマックスを迎える。
「夜想曲」の夜のしじまと幻影のように現れるキャラバン、「タランテラ」の凶暴なまでの舞踏性は、聴く者に強烈な視覚的衝動を与え、背筋が凍る思いだ。
まさにベルギーに生まれたコスモポリタン、ノエ・乾らしいプログラミングであり、ヴァイオリン音楽の楽しみが一杯に詰まっている。
近年、サントリーホールや東京芸術劇場等、コンチェルトを主に演奏して来たノエ・乾とマリオ・ヘリングの長く待たれたリサイタルといえよう。

紺野等(音楽評論家)

『若きヴァイオリニストが奏でる名器ストラディバリウスの音色に心揺さぶられた聴衆は、曲目すべてが終わっても拍手をやめず、幾度も彼を舞台に引き戻した』(朝日新聞)

ノエ・乾 Noé Inui(ヴァイオリン)

985年ギリシャ人の母と日本人の父のもと、ベルギー王国ブリュッセルに生まれる。6歳からヴァイオリンを始め、フランコ・ベルギー楽派の後継者ジャック・デュプリエとヴェロニク・ボガールツに学んだ後、名ヴァイオリニストのオリヴィエ・シャルリエ、ウルフ・ヘルシャーへ師事。ブリュッセル王立音楽院、パリ国立高等音楽院、カールスルーエ国立音楽大学をいずれも首席で卒業。2005年シベリウス国際コンクール特別賞、2006年ナポリ・クルチ国際コンクール第1位、2008年ニューヨーク・ヤング・アーティスト国際コンクール第1位、2011年ジーナ・バッカウアー賞、2012年ヴェルビエ音楽祭ユリウス・ベア賞各受賞。欧州ヴァイオリン音楽の系譜を体現した名手として、ドイツ、フランス、イタリア、アメリカ合衆国、ブラジル、アルゼンチン等世界各地で演奏活動を行い、マルタ・アルゲリッチ、レオニダス・カヴァコス、ポール・メイエ、シンフォニア・ヴァルソヴィア、秋山和慶、日本フィルハーモニー交響楽団等著名ソリスト、オーケストラと共演。2010年10月ソロ・デビュー・アルバムをリリースと同時に初の日本ツアーを実施、話題を呼んだ。2011年4月以降東日本大震災復興支援活動を積極的に行っている。2015年秋には新録音をドイツ、オランダの各レーベルより発表。18世紀の銘器バレストリエリを使用。デュッセルドルフ在住。

マリオ・ヘリング Mario Häring(ピアノ)

1989年ハノーファー生まれ。いずれもヴァイオリニストの両親は、父がドイツ人、母が日本人である。3歳からピアノを始め、スタインウェイ国際コンクールやドイツ青少年コンクールで16回の優勝を果たす。2003年ベルリン交響楽団とベルリン・フィルの本拠地フィルハーモニーへ登場してオーケストラ・デビュー、好評を博す。2009年ハノーファー国立音楽大学へ入学して、カール=ハインツ・ケマリング及びラース・フォークトへ師事。ベルリン、ハンブルク等ドイツ国内を中心に欧州各国で活発な演奏活動を展開、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、ブラウンシュヴァイク・クラシック・フェスティバル等有名音楽祭へも出演している。2012年名匠アレクサンドル・ラザレフの指揮で日本フィルハーモニー交響楽団と共演し好評を得た。巨匠パウル・バドゥラ・スコダが絶賛するドイツ若手ピアニストの注目株。ハノーファー在住。

ノエ・乾 最新Disc

「IDENTITY」
「THE FIRST AND THE LAST ROMANTIC」
Ars production(2015年10月発売)
ドビュッシー、ヤナーチェク、シュルホフ、シマノフスキ
ピアノ:マリオ・ヘリング
*ICMA国際クラシック音楽賞2016ノミネート作品
Navis classics(2015年9月発売)
シューマン、R.シュトラウス、
ピアノ:ヴァシリス・バルバレソス
  • 野口英世記念ふくしま国際音楽祭2019
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  • ノエ・乾&ヘルシンキ・バロック・オーケストラ
  • 野口英世記念ばんだい高原国際音楽祭
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